あっきーとペンギンと８畳のお部屋

あれからもう何ヶ月も経っているのにあなた以外を想う事が出来ない。

 三年前に出逢ってから今まであなたの事以外想えなかった。

いつまであなたの事を想い続けなければいけないのだろう？

嫌いになれる理由なんて探せばいくらでも見付けられるのに嫌いになれない。

 憎もうと思えば憎めるはずなのに心から憎む事が出来ない。

 悔しいよ。

 それは生まれて初めて誰かの事をこんなに想える事が出来たから？

 嫌いになれたらどんなに楽だろう。

 たとえ嫌いになれなくても時間が解決してくれるかもしれない。

 でもきっとそれは、とても長い時間を要すると思うから・・・。

 自分がこんなに弱い人間だとは思わなかった。

 誰かの事を想い過ぎたが為にこんなに苦しむなんて思わなかった。

 何故あなたの事を好きになったのだろう。

好きになるだけで我慢していればよかった。

 言葉になんてしなければよかった。

 ずっと自分の気持ちに嘘を吐いていればよかった。

 そうすればきっと、まだあなたの笑顔を近くで見ていられただろう。

そうすればきっと、まだあなたと笑顔で話せただろう。

 たとえ今度は別の理由で苦しんだとしても・・・。

でも嘘を吐けなかった。

答えが解っていたのにどうしても伝えておきたかった。

 歯車が狂ってしまう事も理解していたのにどうしても言葉にしておきたかった。

 あなたに自分の気持ちを知ってほしかった。

 ただ仲良くなりたかった。

 付き合うとか付き合わないとかじゃなくただ側にいたいと思った。

何度も何度も歯車を直したいと思った。

でも結局叶う事は無かった。

願い続ければいつかは叶うなんて思っている自分がいる。

 諦めて別の誰かを好きになろうとしている自分がいる。

 葛藤の中どちらの自分を信じればいいのだろう？

 あなたと出逢えた事は偶然じゃなく運命だと思いたかった。

想い描いた幻想を少しでも現実に近づけたかった。

 過ごした時間に関係無くあなたとなら一緒になれると思いたかった。

 最後に想える人と思いたかった。

会いたくて逢いたくて仕方がない。

たとえ偶然でも二度と出逢ってはいけない。

心から好きになったあなたには本当に幸せになってほしい。

 自分と一緒になれないなら一生不幸になればいい。

 葛藤の中どちらが自分の本心なのだろう。

 自分がこんなに汚い人間だとは思わなかった。

 気付きたくなかった。

いつまでも思い描く理想の自分でいたかった。

 会えなくなった時間に比例してあなたへの想いが大きくなる。

 なんて皮肉な話だ。

大きくなりすぎた想いが風船のように割れてくれる事を今は心から願おう。

いつかあなたに再び出逢えた時に自然に笑顔になれますように・・・。